子供向けWebサービスまとめ

子供向けのWebサービスについて興味がありちょこっと調査。
しかし、純粋な「子供の遊び場」としてのWebというのは、未だ日本ではほとんど手つかずのフロンティアと言ってもいいかもしれない。大きな可能性とそして大きな課題が残されているなぁという印象。安全性の確保も大きな一つの課題だろうし、その辺は今のところウェブサービスだけでなんとか出来るような問題でもなさそう。
調査は小学校低〜中学年くらいの児童をイメージしましたが、身近にそのくらいの子が居ないので調べれば調べるほどその生態がよくわからない…。実際親御さんや先生の話を聞いたり会ったりしてみたいな。

キッズ向け参考サイト

純粋にキッズの自発的な利用を対象としたもの。数少ないですね。

ポータル系

ポータルサイトが一コンテンツとして提供しているタイプ。教科書や計算ドリルみたいな副教材をイメージさせますが、実際どのくらい利用されているんだろうか。

その他参考読み物・資料

ペルソナハンドブックは圧巻。非常に面白かったです。ここまでやるのがさすが大企業クオリティ…。

「大人」がすべきことというのは、大人たちの迷惑にならないように配慮しながら、「子どもたち」のための遊び場を用意すること、となるのではないか。ある一定の「領域」を決めて、その中ではできるだけ自由に活動できるようにする。ただしそこはいつも「大人」に見守られていて、何か問題があれば介入を受け、度を越した悪いことをすれば叱られたり、場合によっては罰を受けたりする。なんらかの方法でそうした場をネットの中に確保してやることで、「大人のルール」と「子どものルール」が共存できる環境を作り出すことはできないだろうか。

嘗て50年代の子供用のテーマパークの台頭は、アメリカ西部の破壊的側面を代表する大人のテーマパークであるユニバーサルのなどへと繋がりました。そしてハーゲンダッツカフェのようなテーマレストラン、更にスターバックスのような経験マーケティングへと広がりました。
今後、2009年2月の米国におけるテレビのデジタル移行の完了を経て、ネット上に誕生した言わば「新しいディズニーランド」は、大人のテーマパークへと発展するでしょう。
IT技術の進歩の中で2009年から2010年頃には、再度、セカンドライフなどの3Dの世界が技術の普及とインフラの整備の観点から主流として帰ってくると考えられます。

親たちはいきなり本物のパソコンの購入、利用の場を子供たちに提供することは少なく、その一歩手前で遊びながらパソコンに親しむことのできる機能で価格も本物のパソコンの縮小版である「キッズ(子供向け)パソコン」を同分野への導入部として想起するのではないだろうか。
玩具業界においてもここ数年幼児向けのパソコン需要の伸びとともに「キッズパソコン」のジャンルが確立。参入メーカーの増加とともに、機能、質の充実が年を追うごとに図られている。
それらの商品における標準装備や告知、キャンペーンなど玩具メーカーなどとのコラボレーションで浸透を図る仕掛けも重要ではないか。

なるほどです。
上のエントリでも言及されていますが、多分ネットサービスだけではなく、社会的規範や法律、それに「キッズパソコン」等のデバイス環境等の整備がトータルに行われ、かつ3DやARのようなより直感に近い技術が進歩してくるともっと面白いことになるのかもしれません。
いずれにせよ、まず親御さんとの信頼関係、協力関係をうまく結ぶこと、それが今のところキッズ向けWebの避けて通れない道の様です。
一方で、子供が利用できるサービスの制限もデザインされることが必要だと感じます。表面上は大人のルールに最適化されたネット上で、未成年がルールに対して無知(無自覚)に犯罪を犯し、晒されて炎上みたいなこともよく見ますが、我々とはもはや違う常識の世界で育ってきてる子供を、大人のルールで容赦なく断罪してしまうのはちょっとどうなんだろうかと思ってしまうことも多いです。
キッズ向けWebの課題、大きいなぁ。


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