地域生活者のためのWebサービス「タウンノート」

インターネットから離れて山篭りをしているという噂だった、フォートラベルの創業者、津田全泰さんが、インテリアの街のotoさんとともに、「タウンノート」というサービスをローンチしたそうです。

みんなのタウン情報サイト タウンノート

タウンノートというサイトをつくりました。 - zentai's life by 津田全泰

内容としては、自分が住んでいる地域や最寄駅のお店、飲食店、公園、病院、公共機関など日常生活で利用する店舗・施設の場所を調べたり、それら店舗・施設の写真やレビューを投稿するサイトです。アメリカのyelp.comの日本版、もしくはレストランのクチコミサイトである食べログのオールジャンル版と言ったほうが分かりやすいかもしれませんね。

以前に関わっていたフォートラベルは「旅行者」のためのサービスでしたが、今回のタウンノートは「生活者」のためのサービス。日本人であれば誰でも知っている・使っているというサービスにしていければと思っています。

イメージとしては、「タウンページ」のWeb版といったところか。自分の住む街のことを知りたい、調べたい時にまず頼りにするページ。確かに、地域情報サイトは数あれど、日本ではなかなか頼りにしたいサイトや書き込みたくなるサイトというのが、まだあまりないかもしれない。
まだプロトタイプということで、これから様々な便利機能や地域(全国展開!)が追加されていく予定とのこと。さっそく使ってみたが、とても使い易いし、マスターに無い施設も簡単にユーザー側だけで追加できた。情報が集まってきたらすごく便利で楽しいサービスになりそう。

機能についてはこちらのページがわかりやすくまとまっておりました。
フォートラベルの創業者がローカルレビューサイト「タウンノート」を公開 | リアルタイムウェブ.jp


「生活者のためのサービス」というのはさすがの視点だと思う。
日本の、特に都市部での地域の住民同士のつながりは失われて久しい。本当に困ったときに頼りになるのは、遠くの親戚より近くの他人というが、都会の生活では隣人の顔すら知らないことが多い。
ネットは、空間を超えて人とつながることを可能にしてきたが、一方で空間をともにする人たちをつなげることも、もっとできるのではないだろうか?
生活者として、近隣に住む人の顔が見え、気の合う友達や良いお店を見つけ、お互い助け合えるようになるというのはなにより心強い。良いお店や場所を近隣の人で教え合う、というのはそうした地域に根付いたリアルな助け合いの第一歩になるはずだ。
そうやって、一人ひとりのリアルな生活をエンパワーすることが、地域を元気にし、ひいては日本を元気にしてくれるのかもしれない。なんだか、「世の中を良くするにはまず隣人にハッピーを」というのを地でいく感じのサービスでとても素敵だ。

将来的には、地域通貨などもサービス内で流通し、グローバル経済に影響されない非貨幣経済圏のプラットフォームに成長したら面白いかもしれない、なんて妄想もしてしまう。(ここは個人的興味ですが…地域通貨はネットと相性が良いと思うのでぜひ実現してほしい。)

大量消費時代が終わり、個人の生き方や地域社会のあり方が変化しつつある中、地に足のついた、サスティナブルな未来を見せてくれるサービスだと思います。超応援したい!

私のタウンノートはこちら(川崎版のリリースも楽しみにしてます^^)

ちなみに、ぜんたいさんは自分では全然つぶやかなかったくせに、結構ついったー見てるそうです。なんかずるい…。