Webサービスを作って自分の周りの反応がイマイチでもそんなに気にしなくてもいいのかも

某ヒットWebサービスを作った人がこんなことを言ってた。
Webサービスを作って熱心なユーザーになってくれるのは、自分の周りの知り合いじゃない。ユーザー登録してくれたり、褒めてくれたりするんだけど、本当に熱心に使ってくれるユーザーというのは、自分の全く知らない人。だから、最初の周りの反応がイマイチでも凹まないで、自分が本当にイイと思うもを信じて作った方がいい。
今回、「離れったー」というしょーもないネタアプリをはじめて公開したんだけど、あんなショボイネタでもそのことの意味がよくわかった。(そもそも自分でもそこまでイイとは思ってなかったんだけど。)
公開当初、自分のTLの中で反応してくれた人は多分2〜3人。#banaretter のTLを見てても、みたことあるアイコンの人達は少なかった。でもそれよりももっと多くの人達が反応してくれて、瞬時にその輪が広がったのだ。多分タイムラインの中の2〜3人しかツボを突かれなくても、2〜3人の輪が広がるととんでもない数になる。そして、Twitterというインフラ上だと、その伝播のスピードがえらいことになる。従来のWebサービスの普及の仕方を早送り&縮小版で見ていたような感じなのかもしれない。
逆に、面白いサービスでも最初に自分の周りだけに受けすぎると、内輪受けだけで終始してしまうのかもしれない。そういう感じになってるサービスもよく見る。多くのユーザーに使ってもらいたい場合、内輪ムードをいかに出さないかという設計も大事なのかもしれない。新参者フレンドリーな設計というか。自分の周りの人に受ければそれは楽しいけど、内輪で終わってしまうのならネットで公開する意味があまりないと思ってしまうので、個人的にはそういうサービスは好きではない…というか「ユーザー」としては好きなんだけど、作り手としてあまり作りたいと思わない。全く知らないけれど多くの人に使ってもらえる方がわくわくするし、冥利に尽きる。まぁ、もともと仲間内でつるむ感じというのがあんまり好きじゃない、みたいな個人的な性格もあるのかもだけど。
自分の周りの人というのは、広いネットの中でごく限られたほんの一部でしかない。それよりももっととてつもなく多くの人達がネットには居て、周りの人達があまり反応しなくても、どこかに面白がってくれる人がいる。周りにそんなにウケなかったこと自体はまぁちょっと悲しくもあるんだけど、でもインターネットってそういうものだなぁと改めて思ったのだった。
そもそも、自分も含め、周りの人は何だかんだ言う。それ受けるの?本当にうまくいくの?何だかんだ心配してくれるんだけど、作りもしないのにあーだこーだ言うなうざい!っていうのが、作る人の本音だったのかもしれないなぁ、というのもなんとなくわかった。
周りの反応とか意見とかあまり気にせずに(建設的だと思う意見はもちろん真摯に受け入れた方がいいけれど)まずは自分のいいと思う物を作るべきで、自分の周囲よりも多くの広大なネット上にいる人達が、それは評価することなのではないかと思う。
ところで、「離れったー」リリース当日2/14のGoogle Analytics

あんな、素人が作ったしょうもないアプリがこれだけの瞬発力って(今日はがくっと落ちてると思うけど)。やっぱTwitterってスゲー!!!

関連エントリ(追記)

GREEの田中社長の心境の変化というのがずっと不思議で、あんなにインターネット大好きそうなギークっぽい方が、なんであんなに振り切ったことができたのだろう、凄いなぁとずっと思っていたのだけど、あれも話の規模は雲泥の差だけれど、割とこういうことが根底にあるのかもしれないなぁと思ったりしました。

グリー田中社長が語る、GREEの変化 - ITmedia News
ITmediaニュース:「それでいい、楽しいから」――7万人の町「GREE」を一人で作ってる会社員


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