若者の2ch離れって本当?

若者の2ちゃんねる離れ 中高年だけ残る「暗い未来」: J-CASTニュース

J-CASTニュースは2009年5月27日付の記事で、「2ちゃんねらー」の分析をした。グーグルが提供する「アド・プランナー」を使って調べたところ、年齢層は35〜44歳が最も多かったことが分かった。35〜44歳が34%と最も多く、25〜34歳(17%)、45〜54歳(同)、0〜17歳 (14%)と続いている。それから約1年後、再度調べてみると年齢層に若干の変化が見られた。最も多いのは35〜44歳で全体の36%を占めている。そして2番目となったのは、45〜54歳の22%だ。もはやユーザーの中心は40代、さらには50代の「中高年」と言えそうだ。
ふむむ。AdPlannerの年齢層の正確性はよくわからんのだけど、ちょっと興味を惹かれたので、この記事中に出てくる他のサービスもAdPlannerで見て比較してみた。

まず、焦点の2ch.net

DoubleClick Ad Planner by Google :Site profile 2ch.net

で、この記事の後半に比較として出てくるTwitter.com

DoubleClick Ad Planner by Google :Site profile Twitter.com

…あれっ?年齢層、2chとほとんどかわんなくない?もともと、Twitterは年齢層が高いと言われていたし、っていうか10代の若者だけならTwitterより2chの方が多いし、あまり2chの若者離れとは関係ないような。…ということは、若者はそもそもネットを見てないとかそういうことなんだろうか?

同じく後半で比較されているmixi.jp

DoubleClick Ad Planner by Google :Site profile mixi.jp

あれあれ!若者が多いと思っていたmixiも、上記2者に比べて少しは若者比が高いものの、全体的な雰囲気はあんまり変わらないような…。ちなみにモバイル込み。

そもそも…日本の年齢別人口分布


チト古いけど、濃い青と赤の部分が平成17年の日本の年齢別人口分布(ちなみに薄い色の方は20年後みたいです…gkpr)このうち、50歳以降はもともとの絶対数が多いので、50歳以降全体の中でサービスを利用している割合が例え少なかったとしても、数としては他の年代と比べてそこそこ多くなるのではないか。また35歳から44歳はどのサービスでも人口比がダントツに多いのだけど、これもやはり分母が多いということと関係がありそう。
とりあえず、Ad Plannerでわかるのは、単一サービスのユーザー全体に対する年齢層の比率であって、そのサービスのユーザー以外の分母は考慮していないし、前と比べてどのくらい減ったかを表したデータでもない。広告媒体同士を複数比較する指標としてなら使えるかもだけど、このデータ単体で「若者の◯◯離れ」系の結論に引っ張るのはちょっと無理がある気がしました。あと、若者の〇〇離れを数字で見るときに、そもそも若者の絶対数が少ないという前提を忘れちゃいかんような気がします。
というか、気になるのは18歳から24歳…どのサービス見ても17歳以下に比べると人口比が少ない。リア充期間?と思ったけど、これも、18〜24歳の7年に比べて、0〜17歳までの18年間だから、やはり単に前者の絶対数が少ないだけだろう。
そういえば、25歳〜34歳、45歳〜44歳は10年間だし、そもそもこのグラフ、縦軸の年数単位もまちまちなのだ…あぁ、数字に弱いわしゃーもうよくわからん。。そりゃーますます大人の比率が多いグラフになるわけだ。。
しかし、こう数字で見せられると、一見、年寄り多いなぁ、若者減ったなぁとか思っちゃうよね…。いやー数字怖い。
まぁ、実際2chが高齢化してるのかどうかはわからないが…なんかしてるような気もするし。残念ながら多分もう若者じゃないけど、自分も2ch離れしてるので実際のところよくわからない。

最後にモバゲータウン

DoubleClick Ad Planner by Google :Site profile mbga.jp

さすがモバゲータウンは格が違った…