俺たちのゆるふわインターネット「pplog」 をリリースしました(してました)

自分で言うのも非常に僭越でウザいんですが、本当に今一番面白いインターネットなんです。

pplog


pplog - ゆるふわインターネットにポエムを刻もう
昨年の9/27から突如ベータリリースして仲間内で使い続けてるうちにいつの間にか広まっており、正式?に外向きの物を書くのはこれが初めてなのですが、リリースしてましたのお知らせです。

@ppworks さんがプログラミングのほとんどをやり、私がデザインやってます。
他に @fakestarbabyさん、@soplanaさん、@_tbaba さんが仕事の合間にサポートしてくれており、@satococoa さんが今iPhoneアプリを作ってくれてて、大体できてきてます。楽しみ。

使い方やどんなサービスかについて、ここでは特に詳しい説明をしません。(誰かがnanapiに書いてくれるの待ってる( ˘ω˘))
とりあえず、画面右下のほねを回してればなんとなくわかる気がする。

サービスについての説明のかわりに、自分が最初にGitHubのIssueに書いた、恥ずかしいコンセプトポエムを晒します。けど、こんな意図の説明しなくたって、使ってくれてるユーザーさんたち(ポエマーと呼んでる)は、意図を完全に理解して使ってくれてて、すごいなーと思って見てる。




====== (以下、最初にIssueに書いたコンセプトポエムです)======

なぜ、ポエムなのか

ブログとソーシャルの功罪と向き合う時が来た。

人目を気にしてブログに書きたいことを書けなくなった。もしくは、多くの人のウケやアクセスアップを狙うことしか書けなくなった。他人にとって有用ではない事は書きづらくなった。
そんな事はないだろうか?

ブログがインターネットに及ぼした最大のイノベーション、それはパーマリンクの概念の発明だった。ブログ普及以来、インターネット上のあらゆるコンテンツは、固有のURLを持つ事が当たり前になり、それはこの世に多くの恩恵をもたらした。しかし、それは幸せな事ばかりだっただろうか?

氾濫するまとめ記事、アクセスアップを狙ったライフハック記事。多くの人の検証や言及を恐れ、エクスキューズだらけになった記事。かたや、わかりやすい負の感情やツッコミを煽る記事、それを逆手に取った炎上マーケティング。多くの人が短時間に一定のわかりやすい記事に着目し、言及し、一瞬で忘れ去られる。うっかりした若気の至りも、不意に思わぬ多くの顔の見えない人の攻撃に晒され、一瞬で忘れ去られるが、その傷と証拠はずっとネットに残り続ける。
何やら、インターネットが窮屈になってきたのでは。私達が書きたい事を好きなようにかける場所は一体どこにあるというのだろう。

「私はこう思う、こう感じた。」ただそれだけの事を書いただけなのに、うっかり各種ソーシャルでアクセスを集めてしまい、顔の見えない不特定多数の攻撃を受けてしまう。そういうの、何かが間違ってやしないだろうか?別に誰かの検証や対話を必要としていたわけじゃない。自分がぼんやり思っている事をこの世の誰かに知って欲しかっただけなんだ。

かたや、半ば閉じた世界のFacebookで発言するのも、やっぱり人目を気にしてしまう。いいねつかなかったらクヨクヨしてしまうし、仕事上の繋がり、微妙に遠いつながりの人達の目を気にしてしまう。空気読んで、やっぱり話題を選んでしまう。疲れる。つらい。そして、インターネットならではの、思ってもみなかった人に出会う事もない。それもつまらない。

固有のコンテンツがパーマリンクリンク可能性を持っていることによって、それがソーシャルへ共有されてしまう可能性があることによって、あらゆるネット上へのコンテンツ発信は、常に不特定多数の評価という広義のマーケティングを意識せざるを得なくなった。その評価は無情に定量化され、序列化される。そのことが発信のモチベーションになったり、生活や仕事の糧になったりと、プラスの面はもちろんあるのだけど、同時にそれは発信されるコンテンツを貧しくしてはいないだろうか?私達はもっと自由に、もっと思ったことを言っていい。そして、自分の近しい人や共感できる人のそういうものをもっと読みたいのだ。黙って読みたいし、黙って読んで欲しい、誰かと対話することなくただ黙々と語りたい。そういうものがあるんだ。それがゆるふわポエムだ。

自分の思いを好きなように書ける場所が欲しい。

ブログが生まれる前のテキストサイトは、もっと色んな人が好きな事を好きなように書いていたように思う。そこには直接的な対話もない。大衆の目にさらされ、一度にたくさんの言及や攻撃を受けることもない。一定のファンしか見ない。誰かにとってはつまらないかもしれないが、誰かにとってはクソ面白いかもしれない。それでいいんだ。そんなかつてのテキストサイトのような豊穣を、インターネットに取り戻したい。そのために、一度私達はあのパーマリンクを忘れる必要があるのではないかと考えた。全てがそうなれとは言わない。そういう場所が1つくらい、このインターネットにあってもいいのでは?もっとゆるいソーシャルを、もっと自由なブログを、再発明する必要がある。

ソーシャルに疲れた私達が今欲しいものは、パーマリンクのないゆるふわブログサイトなんだ。

要件とかずらずら
  • 誰も読んでくれていないとそれはそれでつまらない。でも近しい人や、自分が直接は知らないけども共感してくれる人、面白いと思ってくれる人、そんな人には読んで欲しいし、自分もそういうものを読みたい。
  • 対話はなくコメントも付けられない。ただ1つ、「読んだよ」という印としてのスターがつけられる。モチベーションの源泉にもなり、スターでふざけることもできる。唯一のソーシャル要素だ。スターははてなスタークローンがよい。あれ好き。感動したらたくさんスターつければよい。
  • RSS購読のような感じで人のポエムを購読できるけど、自分のポエムを誰が読んでいるかはわからない、ソーシャルのようにフォロー関係を気にすることもない。読みたい人が読めばよいのだ。
  • みんなに人気のポエムとかを抽出できるような機能を付けない。あらゆるマーケ要素を排除したい。好きな人だけが読みにくるような仕組みにしたい。

======(コンセプトポエムおわり( ˘ω˘))======



補足すると、この中から、スター(現在は肉球)をたくさん押すという機能だけ途中で無くしました。スター連打したいという声もあったんですが、一つ一つの読んだ痕跡が大事にされない感じがあったのです。
あと、pplogの記事ごとのパーマリンクは、実は無いわけではなく、書いたユーザーしか読めない状態で存在しています。
それ以外は、この通りの感じのプラットホームが、想像以上の素晴らしさで実現してて、毎日みなさんのポエムを読むのが楽しすぎて楽しすぎて、仕事に支障をきたしています。

ppworksさんのHeroku Meetupでのpplogについての発表資料

ポエム by @ppworks http://decknotes.net/slides/168

プログラマのppworks氏の発表。pplogの技術的なトピックにも触れています。
色んなプログラマさんみてきたけど、@ppworksさんは本当いい技術者だと思う。仕事がびっくりするほどクソ早い上にコードもキレイ、アイデアも豊富で、柔軟性やコンセプトへの理解も深く、実にスゴイ( ˘ω˘)

今も作って終わりじゃなくて、日々色んなところを改善して、毎日デプロイしょっちゅうデプロイしています。みんな思いついたら勝手にコード書いてプルリクするし、とても美しいGitHub Flowのようなものが実現できてると思う。Issueは雑談とポエムと( ˘ω˘)だらけで、すごく楽しいリポジトリです。

ついでに、Google Analyticsをちょっぴり見せちゃう( ˘ω˘)

pplog
今こんな感じです。
UUに対してのPVがちょっとおかしい気がしてる。平均滞在時間もちょっとおかしい。黎明期のサービスってこんなもんなのかな。。

そんな感じで、これからもpplogをよろしくおねがいします( ˘ω˘)"

pplog - ゆるふわインターネットにポエムを刻もう


ポエマーさん、1300人になったよ!

安西先生、ポエムが書きたいです( ˘ω˘)

# 追記

プログラマの @ppworks氏 によるリリースエントリーきてた( ˘ω˘)
わしのよりちゃんと書いてあってオススメです。
プログラマーってのはさ〜、ネクタイ締めて、スーツ来てさ〜、ヒウィゴッってなわけにはいかねーんだよ〜」

まったりと過ごせるおれたちのインターネット、それがポエム pplog.net #pplog

# 追記 2

confwd (iOSデベロッパーカンファレンス)で今日、@satococoa 氏がポエムのiOSアプリについて発表しました。こちらもイイカンジで出来上がってきてて楽しみです( ˘ω˘)

iOS でポエムをつづろう! // Speaker Deck