安西先生、フォトリーディング(速読)したいです。

今月末か来月のはじめくらいに引っ越しをすることに決めました。差し当たって、多すぎる荷物を減らしたい。すごく減らしたいのです。
さらにお金もないので、売れるCDは全て売り、売れる本は全て売りたいのですが、そこで気づいてしまった!読んでない本、多すぎる。これじゃ売れない。読んでもないのに売ったらもったいないお化けが出るよ。
さらに、最近すっかりついったー脳になってしまったわしは、140文字以上の文字を読むのがハッキリ言ってとても苦痛だ。こんなことじゃいかん。まずい。アホになる。ただでさえバカなのにアホになったらまずい。違いがわからないけど、とにかくまずい。
というわけで、一日一冊くらいのペースで本を読みたいんですね。
そこでコレをやってみたいのです。
頭が悪い人向けの、ビジネス書の読み方 : ロケスタ社長日記

1:もくじを熟読
2:著者欄を熟読
3:ネットとかでその本について調べてレビューを読む
4:どんないいことが書かれているか仮説を立ててどっかに書いておく
5:1時間で読み切るぞと時間を計って読む(電車を降りるまで、とか決めてもOK)
6:ぐわって仮説で立てた個所がないか探しながらざっと全体を「眺める」
7:関係ありそうなところがあれば本のはしを追っておく
8:関係ありそうなところは熟読
9:読み終わったらもうその本は捨てちゃう。
10:その本から何を得たかどっかに書いておく。書かなくても頭の中で考えておく

これは、噂の「フォトリーディング」と呼ばれる手法に似てるらしい。
フォトリーディング(速読)こそ、頭のいい人がやる事だと思って今まで身につけようとか思った事もなかったが、こうやって書いてあるとなんとなくできそうだ。うんうん。やってみよう。
一日一冊、読めるだろうか…。

余談:これ支援してくれるWEBサービスがあったらいいよなぁ。

この手順を見てて思ったのだが、この一連の作業のうちWebサービスになりそうなものがいくつかある。そもそも1〜4まではもはやWebで完結するのだ。

  • 同じジャンルの本で目次だけを比較できたら便利かもしれない。
  • アマゾンのレビューとともに、アルファブロガーさんやその分野で著名な人の書評を参考にすることが多いが、割と探すのが面倒。そういうのをうまく集約してくれるサービスがあるといい。(はてブRSSなどは、今が旬の新着エントリをキャッチするのにはとても良いんだけど、既存のストックから面白いエントリを探すのにはあまり向いてないのだよね。)
  • 仮説書く場所、引用書く場所(別にblogでもいいんだけどそういう専用の場所があるといいのかも。もしくはyonda4のようにtwitterを利用したサービスでもいいのかも。

などなど、ちょっと思ったりした。
「本を読んだ後」をサポートするサービスは沢山あるのだが、「本を読む前」+「本を読んでる途中」を積極的にサポートするサービスは意外と無いかもしれない。速読でワンストップサービスにする必要があるのかわからないけど、あると面白いかもしれないと速読したことないのに思ったりしました。

そういえば、ソニーe-Book絡みの面白いサービスを始めたようだ。
ソニー、本の引用をテーマにしたソーシャルメッセージサービス、Words Move Meをローンチ


ユーザーは255文字以内で気に入った引用をコピーペースし、本のタイトルと著者を入力する。タグを付加することもできる。気に入ったユーザーをフォローする機能もある。本の著者、タイトル、他のユーザーなどをクリックするとWordsMove Me内のそれぞれのページに飛ぶ。

これは面白そう。本のTumblrといったところか。記事にも書いてあるように、うまく外部サービスと連携がとれると大ヒットするかもしれない。

余談2:本を読む意味ってなんだろうねぇ

こうやって仮説ずくで、読む前から美味しいところを決めてかかって本を読んでいいのか、というモヤモヤとした疑問はなくもない。自分とは異なる世界観や考え方との出会いが読書の喜びだとしたら、「リンゴは赤です」と書いてあると決めてかかり「リンゴは赤です」と言ってる部分を探すようなこの読み方は、読書としてはすごい邪道だ。もちろん、この読み方って少なくともビジネス書にしか使えない手法だと思う。文学作品をこうやって読んじゃいけないと思う。ビジネス書にしたって、数年前の自分ならば、こんな読み方アレだなぁと思ったことだと思う。しかし、わしはもう知っている。自分がとってもバカだということを。うん、バカなのだ。本を読むのは辛い。認めよう。そして、効率化して良いものは効率化したいです、安西先生
多分これは「ケース」の蓄積なのだ。「仮説→実行→検証→改善」というPDCAサイクルみたいなものを、「本」を疑似体験することによって、疑似経験値を蓄積する事に意味がありそう、とまだやってみてもないのに勝手に思っているが…さて、どうなんだろう。
あと、ビジネス書がWebじゃなくて本であることのメリットはこんな感じだろうか。

  1. 持ち歩きに便利
  2. 話が途中で脱線しない(一つの文脈で貫かれている)
  3. 端が折れたり書き込んだりできること
  4. 読みやすい
  5. 全体のボリュームや雰囲気が感覚で把握できること

こんな感じだろうか。もちろん、物欲的な満足や質感などの喜びもあるけどここでは除いてみた。あと、売り易さ、マネタイズのし易さ、情報を得るまでの敷居の低さとかも除く。
1、2はeBookで代替が効きそう。3も上記のSONYのサービスのようなものができたら微妙。むしろコピペできる分便利だったりするのかも。しかし4、5はまだまだ本じゃないと実現しにくい領域なのかもしれない。
本好きだ。本がんばれ。