iPadは電車で使い辛そうな件について

iPad、いまだに実機触ったことない私です。
動画を見ただけですごく欲しくなってしまうわけだから、実機を触ったら多分強烈に欲しくなるんだと思うのですが、今のところちょっと踏みとどまってる。
なぜか。実際使うシーン、iPadがあって本当に良かった!みたいなシーンが、今のところ生活の中であまり思い当たらないのだ。ゲームはあまりやらないし、ソファでネットサーフィンするなら、iPhoneMacBookで今のところ十分。電子書籍はとても魅力的だけど、iBooksが日本で出るのは少し先のことになりそうだし、iPadならではのリッチなユーザー体験はもちろん体験してみたいのだけど、体験するだけならまだ自分で持たなくてもいいかもしれない…といったところ。
さらに、個人的にネックだなぁと思っているのが、あれは多分電車の中では使いづらいだろうな。という点。
あの画面サイズで、閲覧中の中身丸見え。空いてる電車で座れたらまだいいけど、満員電車で立ちながら使うにはかなり厳しそうだ。
私は基本SOHOでヒキコモリなので、普通の人より電車に乗る頻度はかなり少ないのだけど、電車に乗る時にはやはり本が欲しい。というか、電車に乗る時くらいしか「本読むぞ」モードにならない。電車内は本が落ち着いて読める数少ないチャンスだ。個人的に。ただ、ハードカバーサイズの本だとこれまた満員電車で開くのが億劫だ。でも何か見たい。なにしろ暇だ。
そんな時、やはり見てしまうのがiPhone。満員電車で見るのに丁度いいサイズだ。まぁ、携帯でもいいんだけど。(今日偶然にも満員電車の中で、iPhoneを夢中で見てる人が横にずらりと連続して4人並ぶという光景を見て、ここまで来たかと思った。)
ちょうど今、小飼弾さんのiPhoneアプリ電子書籍「弾言」を読んでいて、これが非常に読みやすくていい感じ。フォントサイズも丁度良く、1ページにTwitterの1Tweet分(よりちょっと多いかな)くらいの文字数でさくさくと読める。iPhoneだから手のひらサイズだし、これなら、満員電車でも違和感無く読める。iPhone電子書籍はもしかしたら、満員電車の中でも開くことのできるミニサイズの本、文庫本や新書などの代替としてイケてるんではないかと思った。もちろん、文章の種類によって、向き不向きはあると思うが。
これまで、日本で流行った携帯デバイスの多くが、「二つ折り」という特徴を備えていたように思う。携帯電話も二つ折りが流行った。DSも二つ折り。新聞も器用に小さくたたんで折って読む。日本人は折るのが好きなのかもしれない。
iPhoneは折れないがコンパクトで片手で見ることができる。いずれも、人口密度の高い日本では、電車の中で立ったままでも片手で操作できて、なおかつ閲覧中の内容が他人に見えにくいもの、というのが携帯デバイスの流行条件なのではないかという気がする。電車の中で、文庫本や新聞を見るという行為を代替できるようなものだ。
iPadはそこ行くと、現状のままでは従来の「電車内デバイス」の代替としてはちょっと弱いかもしれないなぁと思うのだ。一方、キンドルは電車の中でも割と違和感なく読めそうな感じ。(こっちはiPadほど欲しくないけど。)
もちろん、iPadが様々な可能性を秘めた素晴らしいデバイスであることに異論はなくて、その本質的な価値もレガシーを単に代替するだけでは無いと思うし、すげえ未来だと思うし、ジョブズAppleも大好きだし、何しろ新しく出たばかりなのでまだまだ発展途上だと思うのだが、まぁそんなことも考えつつ、金もないので、ちょっと待ちの姿勢。
いや、欲しいんですけどね。

あ、あと、動画チャットができたら、おばあちゃんに送るのもいいかもしれないなぁとか。お年寄りにはiPhoneの文字の小ささは厳しいけど、iPadならある程度セッティングしておいてあげれば、直感的だし割と使い易いと思うの。
あと、もし子供が居たらやっぱりiPad使わせたいなぁと思ったりする。